森林の植物

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1.植物の分類
 ダーウィンの「種の起源」以来、生物は進化するという考えが認められた。その結果、生物は進化すると言う思想に基づき植物の持つ形質(形態、機能及び成  分を指す)が似た群を一つの分類群として、自然な群をまとめて体系をたてる分類方式がとられるようになった。これを自然体系(自然分類)と言う。分類とは、相違点をもって区別し、共通点を以ってまとめること。
2.植物の分布
 @ 日本における植物分布の概要
  全ての植物は、一定の地理的分布をしており、植物分布を支配する主な要素は気候と地史である。   
1.気候(温度、水)   ※日本は雨量が多いため温度による影響が大きい。
2.その他・・・(イ)地史との関係(地形の変遷等)
       (ロ)動物や人為的影響(乱開発等による自然分布の消滅)
3.日本の気候帯区分
   (イ)亜熱帯:小笠原、奄美大島以南で、木生シダ類、ガジュマルなどが生える。
   (ロ)暖 帯:九州、四国の低い山地や平地、本州中南部の大体北緯38度以西で、クス帯ともいい、クスノキ、タブノキ、シイノキ、「クス帯」カシ類などの常緑広葉樹が多く生える。
   (ハ)温 帯:九州及び四国南部の海抜1,000〜1,500m以上の山地、本州の平地は北緯38度以北から温帯になり、北海道西「ブナ帯」南部、十勝南部の低地に及ぶ。ブナ帯ともいい、ブナ、ミズ、ナラ、カバノキ類、ハンノキ類、カエデ類などの落葉広葉樹が多く生える。
   (ニ)亜寒帯:四国の海抜2,000mに近い高山、本州では近畿、中部地方の1,500〜2,000m以上の高山、東北地方の1,000〜1,500m「亜高山帯」の山地で、北海道では平地から始まっている。亜高山帯とも呼ばれ、シラベ、オオシラビソ、トウヒ、トドマツ、エゾマツなどの針葉樹、ダケカンバ、ミネカエデ、ウラジロナナカマドなどの落葉広葉樹が生える。
   (ホ)寒 帯:日本では平地には通常存在しない。高山帯ともいわれ本州中部地方の海抜2,500m、東北地方の約2,000m、北「高山帯」海道の1,500m以上の地域である。ハイマツ、ミヤマナナカマド、タカネナナカマドなどの低木が生え、高木はない。
 A日本付近の主な植物分布線
  (1)ブラッキストン線:北海道と青森の間を引く線。「津軽海峡線」
              (スギ、オオシラビソの北限、トドマツの南限)
  (2)黒松内低地線:北海道渡島半島の寿都湾から黒松内を経て長万部に引く線。
              (ブナの北限で、植物はブラッキストン線以上に重要)
  (3)牧   野   線:本州の東岸(外対)を富士川にそって二分する線。
              (フォッサマグナに一致する)
  (4)田   代   線:本州を内帯と外帯に区分する線。        
              *内帯(日本海側)
                  冬季の雨量多い。

 ハイイヌガヤ、チャボガヤ、キャラボク、エゾユズリハ、ヒメアオキ、ヒメモチ、ユキツバキなどが分布

*外帯(本州、四国、九州の太平洋側)
夏期の雨量が多い。
      イヌガヤ、カヤ、イチイ、ユズリハ、アオキ、モチノキ、ヤブツバキなどが分布
 
3.森林植物の見分け方
  @植物の生態、形態、用語を勉強し説明を理解できるようにする。
  A 区  分−裸子植物・被子植物
    木  本−常  緑・落  葉(高木・低木・藤本)
    草  本−1 年 草・多 年 草(大・小・つる植物)
    陽性植物−乾地・適潤地・水湿地
    陰性植物−乾地・適潤地・水湿地
  B種子植物の分類
     花 −離弁花・合弁花(花形・花序)
       単花果−(閉果・裂開果−偽果)
    果実
       多花果(集合花)
     葉 −常緑・落葉(互生・対生・輪生(単葉・複葉))
     茎 −地上茎・地下茎(形・色)(毛・刺・粘液・匂・味)
    冬芽−葉痕
     根 −定根・不定根(地下根・地上根)
 
4.類似植物の見分け方
  (草本)

 植 物 名

      特               徴

イ ヌ タ デ
 


花は紅紫色
 


穂は上向き
 


葉の付け根のさや上部に長い毛がある

オオイヌタデ
 


花は淡紅または白
 


〃 たれる
 


     〃長い毛がない

ノコンギク
 


花は紫色
 

(茶)冠毛がよく見える
 


葉はざらつき、へりに浅い鋸歯がある

ユウガギク
 


花は淡紫色
 


〃 よく見えない
 


葉はざらつかず、へりに深い鋸歯がある

ノハラアザミ
 


花は紫紅色で直立 (8〜10月)


総苞は粘らない
 


葉は羽状中裂、帯紫脈
 

ノ ア ザ ミ
 


    〃 (5〜8月)



 〃 粘る


   〃    ×
 

ハルジオン

 


花は4月から咲く舌状花は白〜淡紅つぼみはうなだれ


茎に付く葉は  茎を抱く
 


茎は中空

 

ヒメジオン
 


花は5・6から咲舌状花は白


茎に付く葉は基部 は茎を抱かない


茎は中実
 

ヘビイチゴ

長く這う枝を出す

根出葉は3小葉

花托は花後肉質になる

キジムシロ

  〃 出さない

 〃  羽状

    〃   ならない

ハハコグサ

高さ10〜30cm

葉の表面に白綿毛

花は黄色(4〜6月)

アキノハハコグサ

 

高さ30〜60cm

 

〃 裏面に 〃 〃 表面は緑色
 

  〃  (9〜10月)

 
 
  (木本)

 植 物 名

      特               徴

 カ  ヤ
 

葉の質やや堅い上面光沢

主脈が目立たない
 

葉の先はとげ状で痛い
 
  
葉の質やや軟らか

上面に主脈が目立

葉の先は尖るも痛くない
 イヌガヤ

 ツ  ガ

1年生の枝は無毛

雌花と球果は小枝と鋭角になって下垂する
  
1年生の枝に 淡褐色の細毛

   〃  〃   一直線か鈍角に下垂する          (高 所)
 コメツガ
 

 モ  ミ

小枝に短毛がある

球果は緑黄色に熟し、苞鱗の先が外部に出る
  
小枝は無毛みぞ有

 〃 黒紫色に熟し、苞鱗は外に出ない
ウラジロモミ

ヒ ノ キ
 

葉片の先は鈍頭
 

裏面の白色気孔群は細くY字状

球果は球形 径約8mm
 
  
葉片の先は鋭尖頭
 

   〃は幅広い

球果はヒノキより小形で果鱗の中央がくぼむ
サ ワ ラ
 

シラカンバ
 

樹皮が白色
 

葉は三角状卵形
 

側脈5〜8対果実の穂は下垂れ
  
樹皮が灰白色〜    淡白橙色

   〃
 

側脈7〜11対果実の穂は上向き
ダケカンバ
 

ブ  ナ
 

樹皮は灰白色
 

果実は総苞
 

側脈7〜11対裏面淡灰色 後に無毛になる
  
樹皮は暗灰色
 

果実の下半分を 総苞がつつむ

側脈10〜14対裏面が白味 毛が残る
イヌブナ
 

ムクノキ

葉は卵状長楕円形、鋭鋸歯、表面ざらつく

果実は球形 黒く熟す
  
〃 広卵形、上半部鈍鋸歯、

  〃  赤褐色熟す
エ ノ キ

サンショウ

葉の刺は対生

葉の香り良い

花被は分かれていない
  
  〃  互生

  〃  やや不良

がくと花弁に分化する
 イヌザンショウ
 
  (有毒植物)
  @ドクスギ・・・・・果実が7〜8月初旬頃、赤〜紫に熟す。
  Aバイケイソウ・・・ギボウシと見間違えやすい。
  Bコバイケイソウ・・     〃
  Cシキミ・・・・・・葉を揉んだりすると線香のような匂いがする。
  Dアセビ・・・・・・馬酔と記述
  Eレンゲツツジ・・・レンゲ科の植物には毒のものが多い。
  Fエゴノキ・・・・・えごい
  Gイチイ・・・・・・イチイの種と葉
  Hツタウルシ・・・・ウルシ科では非常にかぶれやすい。
  Iウルシ・・・・・・葉や幹(樹液でかぶれる。)
  Jトリカブト・・・・ 蜂蜜に花粉が混入することによる中毒。
  Kハシリドコロ・・・葉に毒有り

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