森 の 生 産 者

●森の生産者って?

 急に言われても何の事かわからない方もいらっしゃるかもしれませんので、最初にご説明しておきますと。森の生産者とは木のことを指しています。 木は、葉を付け自身を大きくしながら花を咲かせ蜜をつくります。多くの蝶や蜂などもこの恩恵を受けます。そして花が終われば実をつけます。実はドングリのような殻果となってリスやネズミの食料となったり、ヤマモモやサクランボのような液果【中に果汁があるもの】として鳥などの食料になったりします。
 また、そればかりか、動物や昆虫たちの住みかを提供していることなどを見ても木は森の生産者と言えます。

●木は自分自身(木の葉や実)を与えるだけ?

 いいえ違います。 動物たちにとって食料と住みかを提供してくれる木は、すごく大きな存在で、さながら栄養生産工場としてなくてはならない存在だということは言うまでもありませんが、じつは木にとっても動物たちは必要な存在なのです。

◆それってどういう事?
 それは、木が落を落としそれを小動物が食べたり微生物や菌類が分解することにより土壌は腐葉土になっていきます。腐葉土になるということは、土の中にたくさんのミミズや虫たちによって糞が出ます。これらは多くの場合、球状でまた虫たちの住みかや通り道もたくさん作られて土の中にたくさん穴がある状態になります。土の粒子も団粒構造になっているので、上から足で踏んでみるとふかふかの状態になっているのです。こうなるともう土そのものが栄養豊富であり木が育つためには最適な状態の土壌といえます。木は、自分の分身である葉を自分のまわりに落としそれを必要とする動物に与え粉砕、分解させ土壌を造らせることによって最終的には自分自信のために利用しているということです。
※これを、森林(木)の自己施肥機能といいます。
 そして、木になる実は鳥の食料となり、それを食べた鳥たちによって遠くに運ばれ種が糞とともに離れた場所に排泄されそこで発芽します。これが木の生存戦略の基本です。

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