上手な焚き火

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焚き火のすすめ

焚き火をする光景
 
最近では、ほとんど見られなくなった、庭先などでの落ち葉焚き。理由は2つあります。1つは、煙が出て近隣に迷惑がられること及び火災の危険があること。もう一つは、落ち葉が無い。これは、秋に入ると町役場などが業者に委託して街路樹の枝を、冬支度と称してすべて刈り取って処分してしまうため、落ち葉が無いのです。また、落ち葉が散乱していれば、それが自然の摂理だとしても、それをよしとしない風潮も巷に流れているという、なんとも世知辛い世の中になったためです。
 合理性だけを追求した結果、人間のほのぼのとした心の安らぎを奪い去ってしまったのでしょうか?なんか考えさせられるものがあります・・・
 
 人間は、火を使うことをおぼえたため、他の動物と違い現在の発展?(破滅に向かっているという人もいます。)を遂げたと言われますが、私は、ただ単に、火を見ていると心が温かくなり安らぐことが多々あります。


上手な焚き火のしかた

 焚き火を上手にするということは、焚き火をして環境に悪影響を与えたり迷惑をかけないということにつきます。
 そのためには、焚き火で出た炭(ケシゴと言う。)や灰を自然に帰すことや、自分で持ち帰る(キャンプ場や河原などでこれが放置されていると、あまりいい気分ではない。)ことが求められます。
 では、どんなふうに焚き火をすればきちんとした焚き火が出来るのでしょうか?
1.薪を完全燃焼(無駄なく)させて、灰だけが残るようにして肥料として使用する。
2.ケシゴ(焚き火で残った炭)を再利用する。
3.時と場所を考える。
 上記3点が私が考える焚き火のマナーだと思います。 2と3は、焚き火をするときやした後に、あなたがきちんと考えることですが、1の「薪を完全燃焼させる方法」というのは、なかなか解らないと思いますので、紹介します。
(1)薪の基礎知識
 薪の性質は、薪の樹種と薪の割り方で決まってしまいます。例えば、木を太く割った薪なら火持ちが良く、反対に木を細く割った薪なら火持ちが悪いが、着火性に優れ、急な火力アップが可能です。この2点がこのあとのコラムの基本知識となりますので、良く覚えておいてください。
(2)完全燃焼させる方法
 「完全燃焼させる。」ということは、薪が燃え尽きたときに、きれいな灰だけにするということです。
 完全燃焼させるためには、燃焼させたい時間や、用途に合わせた薪の並べ方を知る必要があります。
※薪の並べ方はこちら。
(3)灰の利用
 そして、完全燃焼した薪は、灰になります。 昔から、囲炉裏ででた灰は春先に畑の肥料になるので、無駄にはならず、また大地に戻ってリサイクルされるのです。・・・・・・わかりましたか? 次の薪づくりのコラムに進んでください。

薪 づ く り
薪に適した木
 薪に適している条件は、
(1)熱量が大きい
(2)火持ちが良い
(3)含水量が少ない
(4)ヤニが少ない
(5)入手しやすい
 とだいたいこの5つの条件を満たしていれば最高の焚き火と焚き火を使った様々な料理が可能です。
 では、条件を満たす樹種とは何なのでしょうか? それは、
1位=クヌギ
2位=コナラ
 となり、その他いろいろな樹種の薪がありますが、それぞれの性質を十分理解して使用するのがよいでしょう。
 1位のクヌギと2位のコナラとは(1)の熱量に若干の違いが見られますが実用上は何ら問題はなく、個人的にはかえって割りやすく入手しやすいコナラの方が薪には適しているようにも思えます。(2)の火持ちという点でも、クヌギとコナラが首位を争いますが、薪の切り方(大きさ)を工夫(大きくする)すればどんな薪でも火持ちが良くなります。
 キャンプ場で売っている薪のほとんどが針葉樹なので、ヤニが多く黒煙がたくさん出ます。(黒煙を少なくするには、相当な期間の乾燥が必要です。)そして、割と小さく割ってあるので、火持ちがよくありません。 自分で広葉樹の薪を調達できる人は、細い枝(焚き付け、着火用)と中くらいの太さの薪(温度急速上昇用)と太い薪(置き火用)の三種類を用意しましょう。
 大きさは、それぞれ、着火用(長:20〜30センチラ太さ1センチ)、中太(長:30センチラ太4〜5センチ)、置き火用(長:30センチラ太8〜10センチ)くらいが良いでしょう。
 薪を使った炊事の際には、この三種類の薪を有効に使う知識と経験が必要です。

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焚き火研究のグループ(日本焚火学会)

 会長は、吉長元孝さんと言う方で、現在学会会員は50名、広島市に本拠を置き、東京・大阪・秩父に支部がある。年4回ほどの会合を開いている。「問い合わせは、電話082−221−8505:中国地域づくり交流会内」
 吉本さんたちは、焚き火を民族学、燃焼学的に研究するグループで、林業家やマタギの焚き火を見て、効率的な焚き火の技術と経験を垣間見て、自分たち独自の研究に生かしている。また、キャンプでのローインパクトな焚き火の極意を調査分析して、焚き火のアドバイスなどもしてくれます。


焚き火と自然保護・そして地球温暖化について考える。

 最近、地球環境のことが問題になっていて、特に大気中の二酸化炭素の増加は、地球温暖化の最大の原因とされています。このため最近では、私達が使うクラフト用の木材なども木を伐採して使うため地球環境を悪化させるものだとおっしゃられる方がいます。
 これは、非常に間違った考え方で、地球環境を悪化させている森林伐採は、ブラジルやアフリカの奥地で行われている森林の跡地に耕作地を造る目的だけのために森林を焼払うという方法で行われているものです。
 焚き火をすることで、木を燃やし大気中に二酸化炭素が放出されます。これも少なからず地球温暖化を進めていると言われても仕方ないことだと思いますが、それと同時に、広葉樹を切ったところから、春になると胞芽更新と言われる、切り株からの発芽が始まります。これにより昔から里山林では、炭焼きや薪を切る林(薪炭林:しんたんりん)が更新され、自然のリサイクルがなされていました。そしてそこには、カブトムシやクワガタ、野鳥や小動物がたくさん集まる楽園になっていたのです。
 木は再生可能な天然資源であり、その成分は二酸化炭素で出来ています。木は伐採された後、建築物やクラフト製品として存在するものと、石油燃料にかわり、再生させていけば地球にやさしい燃料になるのです。そして、木工品や木造住宅に使われる木の中に二酸化炭素を固定するものや、植林や自然更新により育つ木の中に二酸化炭素を固定させ、大気中に放出され地球温暖化の原因となる作用を抑止しているのです。
 私たち木を愛する者としては、木を製品として長く使い続け、木を育てることを応援することが、大気中の二酸化炭素濃度を低下させ地球温暖化防止に少しでも寄与することが出来れば幸いだと考えます。
 問題は、世界には貧しく餓えに苦しみ、自分たちの食料や生活を維持するために、森林伐採をなんの知識も無く、食料を生産するためだけに行わなくてはならない人たちが数多くいるという現実です。

2.木質係燃料の利用について

 今問われているのは,持続可能な社会をいかに築いていくかであって,林業もどんな役割を担うかが問われているのだと思う.最近,林業関係者の間で行われている,右肩上りに増え続けるエネルギー需要をいかに抑えるかという講論ぬきの,地球温暖化対策としての木質燃料の利用,特に人工林林業の窮状救済を目的とした木質燃料利用による発電に関する議論はいただけない.この点に関して,まさに,木質燃料利用の先進国スウエーデンに,もっとも学ばなければならないのである.スウエーデンでは,ここ二十年近くの総エネルギー需要が大きく増えていないだけでなく,木質燃料の利用が大きく増大している点を注目する必要がある.さらに重要なのは,電力の自由化や炭素税,硫黄税,窒素税など環境税の課税を含めて,経済の仕組みや種々の社会的インフラの整備をすすめてきたことである.結果として,民生用では木質燃料がどの化石燃料よりも安価な燃料になっている.つまり,このことは,単なる林業の窮状を救うということではなくて,文化や社会のあり方についての見直しを必要としている.あらゆる再生可能な資源・エネルギーの利用の一環として,木質燃料の利用も考えられなくてはならない.

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